笑う門には福来る【笑顔は利益をもたらすのかを考察しました】

こんにちは伊勢です。

このブログではビジネス、教育、恋愛などみなさんの身近に起こる様々な現象について科学的に説明していきます。

今回のテーマは「笑顔は得をするか」についてです。

笑う門には福来たる

なんていうことわざもありますが、挨拶したりコミニケーションとっていて笑顔の人にはやはり好印象を持ちます。

その人と話していると楽しい

笑ってもらうだけで嬉しい

逆にその人の笑顔のために何かしてあげたい

笑顔には自然とコミュニケーションを円滑にしてくれる魔法のような効果があります。みなさんの中でも感覚的に笑顔はコミニケーションツールとして「良いもの」であると認識されていると思いますが、果たして笑顔にはコミュニケーションを取る時の有効な手段であることは科学的には証明されているのでしょうか。

笑顔の効果について調べた実験がありますのでご紹介します。

大きな笑顔が人の心を惹きつけることをティッド(1978)はカクテルラウンジを実験場所にして明らかにしました。

 

【実験内容】
①対象者はラウンジの客として来た男女48名。
②23歳の女子大生ウェイトレスが「小さく微笑んで接客」と「大きな笑顔で接客」の2つの接客をする。
③笑顔の大きさでチップに差は出るのか?

 

【実験結果】
①「大きな笑顔で接客」してもらうチップの方が「小さく微笑んで接客」してもらうチップよりも2倍以上多かった。
②男性客も女性客も「大きな笑顔で接客」されたときの方がチップを多く渡した。
③笑顔を作るときは「フルスマイル(口角を思い切り上げる、上下の歯を見せる)」がおすすめです。

 

テッドの実験によって、笑顔が好印象を招き、飲食のサービス業ではチップを多くもらうことが明らかになりました。

笑顔によってチップが増えたというよりも、笑顔が本人の好印象を生み、笑顔を向けられた人の動すらも変えてしまうことが明らかになりました。

笑う門には福来たると言いますが、コミニケーションを取る時は笑顔でいることの方が我々にとっては良いことがあるのかもしれません。

さあ本日もフルスマイルで参りましょう。

 

【参考文献】

Tidd, K. L., & Lockard, J. S.(1978)Monetary significance of the affiliative smile: A case for reciprocal altruism. Blletin of the Psychonomic Society, 11, 344-346.