良くないギャップの見せ方が判明!

こんにちは伊勢です。

このブログではビジネス、教育、恋愛などみなさんの身近に起こる様々な現象を科学的に説明していきます。

今回のテーマは「印象はキャンプによって変化するのか」です。

恋愛や仕事など第一印象はとても重要です。

第一印象によってその後の対応が変わったり将来的に付き合いがあるかどうかも決まります。

しかし、第一印象がよくても、その後のかかわりによって悪い印象になってしまうとせっかくの交友関係がなくなってしまう可能性もあります。

この、印象変えてしまう出来事のことを「ギャップ」と表現します。

ギャップは悪い印象から良い印象に変わることもありますが、良い印象から悪い印象になることもあります。

では、ギャップはどういう順番で好印象と悪印象の見せ方によって印象が変わるのでしょうか。

ギャップの見せ方によってその人の印象が変わることを調査した研究がありますのでそちらを紹介します。

アロンソンとリンダ―(1965)は人は自分に良い評価をくれる人に良い印象を持つことを実験を通して明らかにしています。


【実験内容】
①被検者と実験者が対話をする。

②被検者に対する実験者の態度は「①悪い→良い」、「②良い→良い」、「悪い→悪い」、「良い→悪い」の4つのグループに分けられる。

③被検者の印象が最も良いのは、そして最も悪いのはどのグループか?

 

【実験結果】
①最終的に実験者の印象が一番よかったのは「①悪い→良い」態度をとったグループであった。
②逆に実験者の印象が一番悪かったグループは「④良い→悪い」態度をとったグループであった。

 

この実験で分かった事は、良い印象が良いのか、悪い印象が良くないのかではなく、最初の印象(良い方向にも悪い方向でも言える)との「落差」が大きいと印象が大きく変わってしまうことです。

注目するべきなのは、良い印象から悪いギャップを見せた時の落差です。

この実験は、最初に良い印象を与えるのは重要だが、やりすぎると信用を失うことになりかねないことも示唆しています。

良い印象はお互いの信頼関係によって築かれます。

信頼関係を築くのはとても大変で時間のかかることですが、それを崩してしまうのはあっという間です。

お互いを尊重しあいながら人との信頼関係を構築できるようなコミニケーションをとることがとても重要です。

これからも皆さんの学びのお手伝いができるよう努力してまいります。

今日もよい1日をお過ごしください。

 

【参考文献】

Aronson, E., and Linder, D.(1965)Gain and loss esteem as determinants of interpersonal attractiveness. Journal of Experimental Social Psychology(1). pp.659-663.