たまには泣いてもいいんだよ【笑顔のストレスを接客業から垣間見る】

こんにちは伊勢です。

このブログではビジネス、教育、恋愛などみなさんの身近に起こる様々な現象を科学的に説明していきます。

今回のテーマは「笑顔はストレスか」です。

皆さんは買い物をする時や飲食店で接客をされる時、店員さんに笑顔で接客してもらうと思います。

皆さんが接客をする側でも同じように笑顔で接客することを心がけていると思います。

このように、日本ではコミニケーションを取る際、笑顔でいることが当たり前のように教えられます。

しかし、体調が悪い時や恋人と喧嘩をした時など、笑顔でいなければならないのは多少のストレスを感じる状況もあると思います。

そんな笑顔とサービス業のストレスについて調べた研究があるのでご紹介します。

サービス業で働く人々のストレスは「笑顔でいること」にあるとグランディ(2005)は調査によって明らかにしています。

 

【調査内容】
①対象者はサービス業(秘書、ウェイトレスなど)に従事する215名(アメリカ人116名、フランス人99名).
②仕事でどんなことにストレスを感じるのかを調査した.

 

【調査結果】
①サービス業に従事する人は「笑顔でサービスしなければいけない」ということにストレスを感じることが明らかになった。

 

「接客の基本は笑顔」というのは日本特有のものだと思っていましたが、他の国でもサービス業で1番ストレスがかかるのは笑顔を作ることにあるとグランディの研究から明らかになりました。

確かに落ち込んでいる時や悩みがある時など笑顔でいられないことも多くあります。

私は先日、仕事で中国に行く機会があったのですが、中国の店員さんは特に笑顔を作ることもなく、飲み物を飲みながら食べ物を運んできたり、ホテルの従業員の方もスマホにしながら案内をしてくれました。

最初は軽いカルチャーショックみたいなものを受けましたが、別に笑顔でなくても仕事はきっちりこなしてくれ、店員さんもこちらも気を遣うことなくサービスを受けることができました。.

笑顔は相手の印象を良くすることにつながりますが、笑顔でいなきゃいけないというプレッシャーは日常生活においてストレスにしかなりません。

私たちが接客を受けるときやサービスを受けるときは、笑顔で接してくれた店員さんに感謝をすることを忘れてはいけません。

ストレスフリーの世の中になれれば幸せですね。

皆さんの学びに少しでも役に立てれば立てれば幸いです。

本日もよい1日をお過ごしください。

 

【参考文献】

Grandey, A. A., Fisk, G. M., & Steiner, D., D.(2005)Must “ Service with a smile” be stressful? The moderating role of personal control for American and French employees. Journal of Applied Psychology, 90, 893-904.