男女間の「友情」は存在した!心理学的に男女の友情を解説します。

みなさんこんにちは。伊勢です。

少しブログをお休みしていましたが、また気持ち新たにのんびり更新していきます。

このブログでは、皆さんの身近に起こる現象を科学的に考察していきますね。

さてさて、今回のテーマですが、

 

男女の友情は成立するのか?

 

についてお話したいと思います。

私が学生の頃、友人で集まり楽しく飲んでいた時に話題になりました。

好きでもない人に告白されたときは「友達としか考えられない」と言うのが礼儀のごとく使われる「友達」ですが、果たして実際に男女の友情は成立するのでしょうか?

 

[目次]

1. そもそも「好き」には2種類ある

2. 好き「LOVE」と好き「LIKE」の違いとは?

3. 男女間で「友情」は成立するのか?

4.まとめ

5. 参考文献

 

1. そもそも「好き」には2種類ある

みなさんもそうだと思いますが、一言で「好き」といっても感覚として分けています。

恋人や好きな人に抱く感情の「好き」と、友達や親兄弟に抱く感情の「好き」です。

心理学的には前者を「恋愛感情」、後者を「好意感情」として分けることができます。

俗にいう恋愛感情は「LOVE」、好意感情は「LIKE」のことです。

次の項目ではLOVEとLIKEの区別についてお話します。

 

2. 好き「LOVE」と好き「LIKE」の違いとは?

好きという感情には恋愛感情としての「好き(LOVE)」と好意感情としての「好き(LIKE)」があることがわかりました。

では、実際にLOVEとLIKEには違いはあるのでしょうか?

心理学的にはこの2つの感情は区別が可能です。

1970年にルービンがLOVEとLIKEを「恋愛項目(LOVE)」と「好意項目(LIKE)」に分けそれぞれの項目をカテゴライズしました。

こちらがその項目です。


〈恋愛項目〉
1. 彼、彼女を独占したい。
2. 彼、彼女のためなら何を犠牲にしてもかまわない。
3. 彼、彼女なしで暮らすのは大変つらい。

〈好意項目〉
1. 彼、彼女は好感が持てる。
2. 彼、彼女は自分もそうありたいと思うような人だ。
3. 彼、彼女と自分は似ている。

 

いかがでしょうか?

各項目を見ると恋人や友人に抱く「好き」という感情が整理されると思います。

簡単に言えば、

 

LOVEは独り占めしたいくらい好き

LIKEは一緒にいて楽しいから好き

 

ということです。

これであれば、同性であろうが、異性であろうが「好き」という感情を持つことに抵抗はなくなりますね。

好きの感情には2つあることはわかりました。

ではここで次の疑問です。

 

好き感情は男性と女性で共通か?

 

価値観や環境が違えば捉え方も違ってきて当然です。

同じ「好き」でも男性と女性では少し違うようです。

次の項目では男性と女性の「好き」のとらえ方についてお話します。

 

3. 男女間で「友情」は成立するのか?

この疑問には長年悩まされてきました。

好きな女の子に告白しても「友達としてしか見れない」とよくフラれたものです(笑)

大学時代は女友達ともお酒を飲みながら「男女の友情は成立するのか」問題についてずいぶん議論したものです。

結論から申し上げると、

 

①男女間での友情は成立する。

②ただし、友情が成立しても男性は時間が経つと恋愛感情を抱く傾向がある。

③女は時間が経っても割り切りが可能。

 

なんと。男女の友情関係には「性差」が存在するということなのです。

このことから、普通に遊んでいた女友達を好きになってしまう男性の気持ちがわかった気がします。

もちろん、女性であっても、一緒にいて楽しかったり、一緒にいて安心できる人には魅力を感じることが多いのでやはり恋愛感情を抱くことは大いにあると思います。

結局は人の気持ちです。

男女差や個人差があることでコミュニケーションが楽しくなったら、恋愛に悩んで成長したりできるのです。

 

4. まとめ

少し長くなりましたが、ここで今回のお話をまとめます。

 

まとめ

①好きという感情には「LOVE」と「LIKE」の2つの意味がある。

②LOVEには「独占したい」、LIKEには「一緒にいて楽しい」という感情がある。

③男女間の「友情」は成立する。ただし、男性の方が時間が経つと恋愛感情を抱きやすい。

 

いかがでしょうか?

今まで抱いていた疑問がこのブログで少しでも解決できればうれしいです。

これからもゆっくりではありますが、読者の皆様へ有益な情報発信をしてまいります。

それでは!

 

5. 参考文献

「LOVEとLIKEの違い」 についての研究はこちら

Rubin, Z. 1970 Measurement of romantic love. Journal of Personality and social Psychology, 19, 22-30.